本のレビュー 『たくましい人』 ②

本のレビュー
涼風さんによる写真ACからの写真

こんにちは。ハルちゃんです。
前回に引き続き本のレビューをしてまいります。

著書は

『たくましい人 弱い人との違いは何か』
加藤 諦三 著
(株)PHP研究所

になります。
前回はプロローグのレビューだけで終わってしまったので、今回はその先を進めてまいります。とはいっても本投稿は内容の紹介をするものではありません。あくまで私が印象を受けたフレーズを幾つかピックアップして私自身の意見、考察、実践での活かし方等をお伝えしたいと思います(ご興味ある方は著書を購入するか、著者のHPやAmazonの説明欄をご覧いただけると良いと思います)。
また、今回の著書からはかなりの影響を受け、印象を受けた項目は盛り沢山になります。さすがにそれを全てお伝えするわけにはまいりませんので、かなり絞って進めてまいります。従いまして、章をスキップしたりなんかいたしますのでよろしくお願いします。

他人に振り回されて右往左往することは、実は・・・ 

世の中には実に様々な人がいますよね。特にコミュニティに属して活動をしていると中には「嫌がらせやトラブルを持ち込む」といった人又は人達もチラホラおられる場合もあると思います。しかし、そのコミュニティに所属している限りこのような人達とも何かしらのコミュニケーションを取って関わらなければならないこともあると思います。ちなみに、著書ではこうした悪い人達のことは「ずるい人」とか「質の悪い人」といった形で表現されています。つまり著書でいうところのずるい又は質の悪い人達を相手取って生きていかなければならないということですね。
さて、こうしたずるい人達というのは折々で気配りに欠ける発言や嫌がらせといったマイナスの、悪いストロークを向けてきます。こんな人又はこんな人達が自身の所属する組織にいたらとっても嫌ですよね。世の中には多くのハラスメント案件が顕在的にせよ潜在的にせよ存在しています。事実、会社員の悩みのワーストに人間関係がランクインされているのはその証といってよいでしょう。
そして、こうしたずるい人達の発言や行動に日々頭を悩ませているという人は沢山おられるのではないかと考えています。
他人に振り回されて一喜一憂、右往左往するということですね。


ここでご紹介する私が印象を受けた著書での言葉はそんな他人に振り回されている状況において、その考え方を大きく変革できるものであると感じました。
以下に引用します。

「(前略) 依存していれば依存しているほど、その依存している人を自分の望むように動かそうとする。 (中略) 愛情飢餓感が強ければ、それだけ人が自分の思うように動いて欲しいし、動いてくれなければ傷つく。」(67頁より抜粋)

いかがでしょうか。私はこの内容を読んで、目から鱗が落ちました。なぜなら、それは言い換えるならば、上記のように人間関係で悩むことはその相手に依存していると解釈できるからです。
確かに、悪いストロークを向けてくる人から嫌なことをされなかった日は、その1日心が安定しているが、嫌なことをされた日は心が悲しみに沈んでいるような状態は「その相手に依存している」と捉えることができるのではないでしょうか。
そう考えると、悪いストロークをする嫌な相手に悩むことがナンセンスに感じてきますよね。だって、嫌なヤツに依存しているわけですよね。あまり良い表現ではありませんが、「嫌なヤツに依存しているなんて馬鹿馬鹿しい」と思いませんか?少なくとも私はそう感じました。そして、著書では次のようにも述べられています。

物事を解決しようとすれば、依存心があっては無理である。
 たくましい人は、自分を頼りにする。
」(68頁より抜粋)

私は上記2点の件(くだり)を通して、アドラー心理学に登場する『課題の分離』を思い出しました。嫌なヤツが悪いストロークを向けてくるのは、それはその相手の問題であって自身の問題ではないということですね。従って、相手の問題に関わらずに切り離して捉えることが必要になりますね。とはいっても、いきなり「はいそうですか」と実践するのは難しい場合もあるでしょう。よく「割り切りができる」と表現される人がおりますが、このような割り切れる人であれば容易かもしれません。しかし、幼少期から周りの顔色ばかりうかがって生きてきたというような方には相当難しい考え方であるといえるでしょう。やはりトレーニングが必要になってきますね。

怒りの感情に飲み込まれることは災厄に等しい

怒りについて、その人体に及ぼすマイナスの影響は様々な著書やメディア等で多くの方がご存知のことでしょう。アンガーマネジメントといった技法もあり、怒りのコントロールは生きる上でかなり重要ですね。
しかし、そうはいっても日々様々な人間関係の中で向けられる悪いストロークを処理する中ではどうしても怒りの感情が生まれてしまうこともあるのではないでしょうか。
私は怒りの感情が沸かないという人がとても羨ましいです。

著書では怒りについて、以下のように述べられています。

怒りは弱さの表れである。 (中略) 悔しくて眠れない時に、おそらく血圧は上がっているだろう。 (中略) 卑怯な人を恨んで寿命を縮めるくらい愚かなことはない。
(109頁より抜粋)

悪いストロークを向ける相手に怒りの感情を持つことは、前段で申し上げたところでいえば、それも依存しているからだといえるのではないでしょうか。
そして、嫌なヤツに怒ることは何のメリットもないことは自明の理といっても過言ではなさそうですね。しかし、上記で申し上げました通り、怒りは人間の感情として折々で沸き上がり、それを止めるというのはなかなか容易にはいきませんよね。なので、少なくとも怒りの感情と上手に付き合いつつ、その感情に飲み込まれないように努めることが大切なのではないかと思いました。

おまけ

今回はここまでになります。悪いストロークを向けてくる人に対しては当然対応が必要ですが、一方で受け取る側の心の在り方も重要ですね。例えば、何気ない日常会話で「悪気のないストローク」が何らかの誤解を生み、受け取る相手が「悪いストロークだ」と判断する場合も当然あります。受け手のスキーマ、自動思考といった諸々の要因はありますが、こうした誤解を生まない為にも本著書の考え方を身に付けることはとても有益だと思っています。
とりあえず100ページちょっとはいきましたね。次回③もさらに進めてまいります。

7/17に東京都の新型ウイルス感染者数が293人という発表がありましたね。
GOTOキャンペーンも東京都が除外になったりと色々話題になっています。
いずれにせよ、今後も引き続き最大限のウイルス対策が必須ですね。

著書『たくましい人』を読むきっかけとなったYouTubeチャンネル『きよたん孤独な派遣社員』の動画には、ホットサンドを作るという内容のものがあり、それをみて触発されて私も結構作りましたホットサンド✨カフェに行くのを自主的に控えている為、カフェでいただくような食べ物を自宅で食べたかったのです。
ホットサンドメーカー持って無いのでフライパンで作っているのですが、これが結構美味い!普通のサンドイッチもホットサンドも自作で満足してしまいましたので、今後カフェに行ってもモーニングは無しでも良さそうです♪

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また次回もご覧頂けましたら嬉しいです🌟

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