古典に学ぶ生きやすさ10~現実的に社会で円滑に過ごすには~

身近な古典
ejayofficial さんによる写真ACからの写真

こんにちは。ハルちゃんです。
8月も何だかんだで中旬に入り、暦の上では秋になっていきますね。私、毎年同じようなことを言うのですが、1年の内でこの時季が最も苦手だったりします。なぜか❓それはやはり、日が長く温度も高い明るい季節から日が短く寒い冬に着々と向かう時季だからです。夕方6時の空は日に日に暗くなり、寂しいキブンになります(逆に春先はワクワクしますが)。そしてこれも毎年言っていることなのですが、一方で秋は収穫の季節でもあり、食べ物が美味しくなるので食を楽しむという意味では気分が高まったりします🍴
秋は秋刀魚も登場します。ご飯でもビールでも抜群に合います👍
総じて言うと、秋はちょっと寂しいけど楽しいことも満載!という感じですね✨

さて、本日も中国古典のお話になります。
今回も『菜根譚』からの引用となります(後半で老子も少し登場します)。
以前もお伝えしたかと思いますが、菜根譚では生きていく上での様々なヒントがあります。
本日は人間社会で自身が潰されることなく、心の平安を保ちながら生きていける為に有益となる言葉をご紹介いたします。
後半では私自身の体験談もお伝えしたいと思っています。

人間、社会で生きていくに当たっては実に様々な人達と関わっていくことが必須となります。
その中では当然、自身に対して害となる行動や発言を取る人もおり、このような人とも関わらざるをえない状況もあるかと思います。特に、組織で活動していれば尚更です。
以前、本のレビュー記事でご紹介しました著書

『たくましい人 弱い人との違いは何か』
加藤諦三 著
(株)PHP研究所

ではこのような人達のことを
『ずるい人』『質の悪い人』
といった言葉で表現されていました。

私は本ブログでこれまで、著書でいうところの『ずるい人』や『質の悪い人』達との向き合い方を上記著書『たくましい人』のレビュー記事及び、心理学や中国古典の知恵をお借りしながらお伝えしてまいりました。
そして、今回は中国古典のひとつ、菜根譚を通じてお伝えしていきたいと思います。
それでは、早速以下に引用いたします。

注)本記事での内容はあくまでハルちゃんの個人的主観に基づく考察となりますので予めお含みおき下さい。

当に垢を含み汚を納るるの量を存すべく、潔を好み独り行うの操を持すべからず(まさにこうをふくみおをいるるのりょうをそんすべく、けつをこのみひとりおこなうのそうをじすべからず)  <前集77項より>

純粋な道徳や倫理観。又は清廉潔白なポリシーに基づく行動、常識的な立ち振舞い。これらは生きていく上でとても大事なことであり、全ての人がこうあったら世の中のいざこざ揉め事なんて殆ど起こらないのではないかと思いたくなりますね。そう、例えるのであれば、それはまるで『透き通った水のような心』とでもいいましょうか。しかし、残念ながら、再三申し上げました通り、人間社会には実に様々な人がいることは自明の理となります。いくら一方が『透き通った水のような心』で持物に臨んだところで、上記著書でいうところの『ずるい人』『質の悪い人』は全く意に介さず悪いストロークを浴びせてくることでしょう。
さて、前置きが長くなりましたが、この件(くだり)の主旨はまさにこうした『透き通った水のような心』に対して言及しているといえます。
要は

❝世の中には色々な人がいるわけだから、それぞれの性質をある程度受け入れるだけのココロのキャパシティは持っておいた方が良い❞

ということをいっていると解釈することができるのではないでしょうか。
そして、あまりに『透き通った水のような心』過ぎることはよろしくないという主旨のこともいっています。

❝清廉潔白過ぎても現実的に立ち行かない場合もあるし、ややもすると他者から疎まれかねない❞

ということですね。

書籍やメディアでは水がキレイすぎるところには魚は寄ってこないし、土は肥えていないと作物は元気に育たないといった例えで紹介されていますね。
四字熟語で『水清無魚』がありますが、まさにその通りですね。
とはいえ、『濁りに濁りきった汚水』に染まることはよろしくありません。清濁併せ呑むとはよくいったものです。前回記事で『中庸』についてお伝えしましたが、やはりこれもバランスなのでしょうね。

いかがでしょうか。
幼少期からの教育による影響、又は成長過程においてのインパクトの強い体験によってこの『透き通った水のような心』の度合いは千差万別といえるかと思います。
何とも難しいところではあると思います。

ハルちゃん体験談

前回もチラホラ私自身の体験談をお話しましたが、ここでもやりたいと思います♪
上記で『透き通った水のような心』という表現をさせていただきましたが私ハルちゃん、自分で言うのもなんですが、割りとそういう傾向がある方だと思っています。当然自慢でも何でもありません
今回のテーマではそういう傾向にある人がいかに社会で生きづらさを感じているかということを私自身の体験を通してお伝えできればいいなと思っています。やや語弊はありますが、要は『透き通った水のような心』の持つ弊害とでもいいましょうか。そんな体験談となります。

多種多様な人との交わりの中で

前々回の記事で私自身の仕事について、ちょっとしたリーダーっぽいことをやっていますとお伝えしたと思います。こうした業務を通して私自身、色々な人と関わりを持ちます。
まあ、仕事なので会話や行動は基本ビジネスの形式で展開されていくわけですが、やはりそこは人間対人間。中にはふとした瞬間にその人の裏の部分やホンネみたいなものが垣間見えるなんてことはよくあることです。
当然、それが私にとって負担にならない範囲のものであればどうということはないのですが、そこは上述の通り、色々な人との関わりです。
中には

❝あれ、ここは(この人は)ちょっとピントがズレてるよな❞

とモヤモヤしたような気持ちになることは否めません。
いま、『モヤモヤ』という表現を用いましたが、実際にはもっと熱いものだったり悲しいものが込み上げてくるシチュエーションもあったりします。
で、それが様々なシーンで日々起こったりなんかします。
以前も申し上げました通り、カウンセラーといっても人間です。やはり言い方だったり言い回しが思いやりに欠けたものであれば悲しくなります。
とはいえ、想像してみて下さい。コレ、仮に20人の人と関わって20回そんな思いにココロが支配されたとしたらどうでしょうか?さすがに毎度毎度シチュエーションでマトモに反応していたら身がもちません💦
ではなぜ、そのような気持ちになるのか?
それは、自身の持つ常識だったり倫理観だったり正義感といった信念に相手の対応が合致しないことによるものであると考えられます。
私自身、これまで心理学や古典の記事で諸々お伝えしてきておりながらお恥ずかしい限りですが、私にも独自の強い信念はあります。

例えば

❝こんな場面ではこうした言葉遣いをするものだ❞

とか

❝立場を問わず、意見、要望を伝える際の言い回しは相手に対する敬意や配慮が必要である❞

といった強い信念が潜在的にしろ顕在的にしろあるのが現実です。
しかし、相手にも相手の考え方があり、自分と合わないことがあるのは当然といえば当然です。
相手の反応が自身の予測と大きく乖離していてショックを受けることも珍しくありません。
だから、そんな時は今回ご紹介しました『当に垢を含み~』を思い出すようにしています。

❝世の中は色々な性質の人がいるのだから、そういうものだというスタンスで臨むことにしよう❞

という風に考えれば少しは気持ちも楽になれるのではないでしょうか。

勿論!これまでご紹介してきました心理学の理論も外せませんね!

少~し補足

今回は私の信念についてお伝えしましたが、以前『論理療法』の記事をあげた際に

❝私が心理学を学んだ中で最も自身の生き方に影響を受けた理論でした❞

とご紹介しました。
そう、私はこの自分の強い信念(←論理療法でいうところのイラショナルビリーフに相当すると思っています)で結構悩んできたのです。それも20年近く。だから、論理療法と出会ってその考え方に感銘を受けたと同時に自身の信念を柔軟にする為のきっかけを得ることができました。
それでも、まだまだ修行不足。つまり今もその悩みと向き合いながら日々過ごしています。
上記体験談の通り、日常仕事でバタバタしているとどうしても私の信念は発動してしまうようです。なので、常々論理療法の理論を実践しつつ、今回ご紹介した古典の知恵をお借りしながら日々活動しております。

*『論理療法』の記事はこちらのリンクからもご覧になれます
論理療法を使ってみよう!~厳しい人間社会を生き抜く知恵~

あと、今回のテーマに関連して、もうひとつご紹介させて下さい。

老子の説く『道』がありますがその中で、水を例えてその柔軟性の素晴らしさをいっています。
そう、

『上善如水』《老子 8章より》

になります。

清濁を併せ呑むキャパシティと水のような柔軟性をもって世の中に臨むことは、サブタイトルの現実的に社会で円滑に過ごす為の大事な要素になると思います。

おまけ

《まきmaki さんによる写真ACからの写真》

今回は以上になります。

前回のおまけのところで、夏休みはクラフトビールを色々挑戦してみるとお伝えしましたが、実際に色々飲んでみました🍻
それで、私の結論。普通のビールで十分。でした笑(あくまでハルちゃん個人の感想ですよ!)
確かに、とても美味しいのですが、それでも普段飲んでいる『一番搾り』とか『黒ラベル』が私はこよなく好きだということを再度自覚したのでした♪
ちなみに、最近黒ビールにもハマっていましたが、やはりHOMEというか立ち返るところはオーソドックス且つ定番の大手各社の出すピルスナータイプのビールというのが私の中ではベストワンでした👍

そうこうしている内に夏休みもあと僅か(´;ω;`)
リフレッシュはできたので良かったのですが、やっぱり終わりに近づくとちょっとブルーなキブンになりますね笑

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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