論理療法を使ってみよう!~厳しい人間社会を生き抜く知恵~

心理学のおはなし

こんにちは。ハルちゃんです。すっごく久々の投稿となります。結構諸々ありまして通常投稿は一旦お休みしておりました。そして、それらが一区切りついたので投稿を再開したしだいでございます。
すっかり冬になり、今年もあとほんの少し。12/16〜17あたりの寒さはハンパなかったですね❄️
関越自動車道では大雪による長時間の立ち往生などがありました。いやはや、今年は新型コロナといい、大雨災害といい、国内外において試練の1年となったのではないでしょうか。「来年のことを言えば鬼が笑う」といいますが、来年は多くの人(鬼も?笑)が笑顔で幸せな年になることを祈念したい限りです。

さて、今回は私自身がずっと前からテーマにしたいと思っていた「論理療法」になります。論理療法は以前記事にしました「認知行動療法」にも通ずる考え方で一般的にも取り入れやすい理論であると考えております。
以前から申し上げてきました通り、組織で活動していると実に様々な人達と関わらざるを得ません。他者とのピントのズレもかつてと比べて多種多様になったように見受けられます。その中でちょっとした態度や言い回し、行き違い等により不快な思いをしたり悲しくなったりすることがあると思うのです。そして、そんな感情が短期間でリカバリできれば良いのですが、何時間も、何日も、あるいは長い年月そのことに苦しみ続けるようであればあまりにもしんど過ぎますよね。今回ご紹介いたします論理療法はそんな状況に苦しんでいる時に何かしらのヒント、脱却へ向けた方向性を提示できるものであると考えています
論理療法は私が心理学を学んだ中で最も自身の生き方に影響を受けた理論でした。なので、今回はかなり気合いが入っております!
是非、最後までご覧いただけたらと思います♪

注)論理療法は心理療法ではありますが、ここではあくまで一般的に健康な人が日常の些細な悩み事解決の参考になることを目的にカウンセラーとしての立場の範囲内で記載しております。医学的な内容には触れませんので予めお含みおき下さい。

論理療法とは

論理療法はアメリカの心理学者
アルバート・エリス(1913-2007)
により創始された心理療法になります。

現代のカウンセリングでは❝傾聴❞に重きをおいて、来談者に寄り添い、来談者自身で問題を解決できるよう導いていく形がスタンダードとなっているようですが(←ハルちゃんの見解です)、論理療法を用いたカウンセリングではカウンセラー(又はセラピスト)は来談者の適切とは言い難い思考を説得により改善させることでその問題を解決させていくアプローチをとります。
一見、力技にもみえるような表現になってしまいましたが、この理論は現代の大小様々なトラブル、課題を処理していく上で非常に有益であると考えられます。

また、論理療法活用のメリットとしては自身ひとりでも実践が可能なことも挙げられます。カウンセリングや医療機関への受診が必要とまではいかなくとも、日々のストレス等で心を痛めているような場合に大きな効果が期待できるでしょう。
それでは、以下に論理療法の考え方をご紹介してまいります。

解釈、捉え方にフォーカスする

一般的に『これは問題だ』『どうしよう』『悲しい』『もうダメだ』『超腹立つんですけど!』といった悩み等の心理的生理的な反応は発生した事象に原因があると結論する傾向が強いと考えられます。
論理療法の主な考え方としましては、こうした反応はその起きた事象が原因なのではなく、その事象をどう解釈したかによるとしています。
イメージ図を下に表示しますね。

なので、同じ体験をしてもその解釈、捉え方により感じ方といった反応は人それぞれ変わってきます。激しい憤りを感じる人がいれば、方や深い悲しみに沈んでいる人、あるいは全く動じない人もいるでしょう。このように、事象に対する捉え方ひとつでその反応が変わってくることは日常でも該当することはあるのではないでしょうか。
論理療法ではその捉え方にフォーカスしていきます。
それでは、どのようなアプローチを取るのかというところを見ていきましょう。

ABC理論

論理療法に登場する理論にABC理論があります。
それぞれ
A→出来事
B→ビリーフ(信念、固定観念)
C→結果
となります。
このABC理論を先程のイメージ図に置き換えてみますね。

論理療法ではCの原因はAではなく、Bであるというポジションに立ちます。上記と重複しますが、Bが変わればCも変わってきます。
従いまして、このBの変容を目指します。
当然、物事には絶対的なAもありますが、ここでは日常的に起こり得る人間関係における行き違い、トラブルに焦点を絞ってみていきます。
さて、このBのビリーフですが、図にも書きました通り「ラショナルビリーフ」と「イラショナルビリーフ」という2つの種類が存在します。それぞれ見ていきましょう。

ラショナルビリーフ→図にも書きました通り、事実に基づいた、合理的、論理的な考え方を指します。
イラショナルビリーフ→ラショナルビリーフとは正反対に、事実に基づかない、非合理的、根拠の乏しい考え方を指します。
とりわけ、「~ねばならない」だったり「~であるべきだ」といった考え方をしている場合がこのイラショナルビリーフに該当する傾向が強いと考えられます。

人間関係その他日常で起こり得る様々な問題で悩んでいる場合はこのイラショナルビリーフが原因であることが少なくありません。
例えば、
❝目下の者は目上の者に敬意を示さなければならない❞
❝上司は部下を公平に扱うべきだ❞
❝努力は報われるものだ❞
といった(あくまで例です)考え方が挙げられます。例を挙げればまだまだ沢山ありますが、こうした「~ねばならない」、「~であるべきだ」という思考は柔軟さに乏しく、自身の生き方を窮屈にしてしまいかねません。

論理療法を使ったアプローチではこのイラショナルビリーフをラショナルビリーフに変容させていきます。カウンセリングではカウンセラーが来談者に対し、説得などの手法を用いてイラショナルビリーフからラショナルビリーフへの修正をサポートします。カウンセリングのアプローチの中では割と積極的に来談者に働きかける心理療法といえるでしょう。
もちろん、前段の通り、このアプローチはセルフでも実践可能です。
それではラショナルビリーフではどのような考え方をするのでしょうか。上記にありますように、「事実に基づいた、論理的、合理的な考え方」といってもピンとこないこともあるかと思いますので、今しがた挙げた例を参考にラショナルビリーフへの修正例を以下に示します。

❝目下の者は目上の者に敬意を示さなければならない❞
→❝この広い世の中には目上の人を敬う人と敬わない人がいる❞

❝上司は部下を公平に扱うべきだ❞
→❝上司は部下を公平に扱うことは理想だが、上司も人間、好き嫌いで部下を判断することもあり得る。そんな上司ともできるだけうまくやるよう努めよう❞

❝努力は報われるものだ❞
→❝必ずしも努力が実を結ぶとは限らないが、後から後悔しないよう最善を尽くそう❞

いかがでしょうか。ポイントとしては自身の求める理想に対して❝そうであれば望ましい❞くらいの認識を持つ、といったところでしょう。そう考えるだけでも物事の捉え方が少しはラクになれるのではないでしょうか。

事例紹介

さて、ここまで一通り申し上げてきましたが、まだピンとこない部分もあるかと思いますので、事例を一件提示いたします。
*事例はあくまでフィクションです。

サラリーマンE君の事例

E君はまじめな中堅サラリーマン。主任クラスで数名のスタッフの指揮を執りつつ業務に勤しんでいます。E君はとにかく自身の仕事に対してストイックで、ほんの少しのミスも許せず、日々緊張感を持ちながら仕事をこなしていました。
そんなある日、とある案件でスタッフの1人から苦言を呈されるという一幕がありました。
E君の極めて軽微な注意不足が要因だったようです。
自身の仕事にストイックなE君はすっかり気を落としてしまいました。

E君の対応

すっかり意気消沈したE君は激しい自己嫌悪に陥り、食事も喉を通りません。さすがに問題だと思い、以前読んだ論理療法の本を再び手に取ってみました。そして、自身を振り返り、自身の持つビリーフをABC理論に当てはめ、以下のように整理しました。

A:◯◯さんに仕事のことで文句(又は意見)を言われた
B:他人に隙を見せるような仕事をしてはいけない(ヘマをしてはならない)
C:自分は仕事のできないダメな人間だ

ここで、E君のBがハッキリした言葉として形となりました。もし、カウンセリングで上記のような問題を抱えたクライエントがおられた場合、論理療法を駆使したカウンセリングであれば

『なぜ他人に隙を見せるような仕事をしてはいけないのか』
『クライエントさんの周囲にいる仕事のできる人達の仕事ぶりはいっさいの隙がないのか?』
『クライエントさん以外の人達は全て完璧に業務を処理しているのか』
『クライエントさんは毎回業務でヘマをしているのか』
『そんなことは無いだろう』
『誰しも多かれ少なかれ取りこぼしは発生するであろう』
といったイメージでクライエントを説得して
Bの変容を目指していきます。
やがて、クライエントさんのBは見事

B:誰にでもヒューマンエラーはある。ゼロは理想だが、過度に気張らず気をつけよう。

といった変容に成功します。その結果、

事象A:『〇〇さんに仕事のことで文句(又は意見)を言われた』

としても

結果C:『あ、いけね』

くらいの感覚で捉えられるようになります。
*勿論、業種によって状況は異なりますが。

ちなみにE君はセルフで上記の問答を行い、問題を解決しました。

どうでしょうか?あくまで例なのでちょっと極端な内容にはなりましたが、この事例を通してBにアプローチする狙いが良くわかっていただけたかと思います。

以上がベーシックな論理療法の考え方となります。
今回の論理療法、いかがでしたでしょうか。
おそらく認知療法、認知行動療法と似ていると感じた方も多いと思います。
全くその通りで、アメリカの学者、アーロン・ベック(1921-)がたちあげた認知療法の考え方は論理療法ととても良く似ています。なので、論理療法は認知療法とセットで説明されることが多いのです。

ちなみに、認知行動療法については以前記事にしておりますので、よろしかったら合わせてご覧下さいませ。
認知行動療法記事へのリンクを以下に貼っておきます。
居心地良く生きるために6
居心地良く生きるために7

おまけ

久々の投稿なので最近あったトピックを2つ程お話しちゃいますね♪

MOSの試験受けてきました。

以前、MOSの試験受けると記事の中でお伝えしたんですが、ついに2週間程前に受けてきました。バージョンは、Excelのエキスパートです。以前スペシャリストは受けたことありましたが、やはりレベルがガウチーでしたね。
結果は無事合格💮
事前に模擬試験たくさんやったのですが、本番は微妙に勝手が違い結構焦りました。制限時間もギリギリで、合格の文字を見た瞬間は冗談抜きでホッとしました。試験日が土曜日且つ試験終了が19時だったので帰りのコンビニで前から気になっていたハイボール買って祝杯をあげましたヨ👍

カルボナーラ作って食べたら美味かった件

有名なとあるYouTubeチャンネルの中でカルボナーラの作り方が紹介されていました。割と簡単に且つ美味しいカルボナーラが一般家庭で作れるということでやってみました。ワタシは手先があまり器用な方では無いので動画のようにはなかなか上手にできず、ある程度ハショったりしながら作ったのですが、これが超美味かったです!実は昨日も作って食べました。ワタシが作ってこれだけ美味いんだから、動画に完全に忠実にやればさらに美味しいんだろうなと思ったのでした🌟

今回は以上になります。
新型コロナウイルス、中々鎮まる気配がありませんね。しかも、今では変異種なるさらに危険なものまで発生しています。
この年末年始も気が抜けませんね💦
と・は・い・え
そんな中でも楽しく過ごす方法は色々あります。
とりあえず冬休み中は家でまったり過ごします。


それでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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