古典に学ぶ生きやすさ11 ~ライフキャリア 辛くしんどいとき~

身近な古典
流麗まちゅみ さんによる写真ACからの写真

こんにちは。ハルちゃんです。
東京パラリンピックがアツイですね。
開会式観なかったのですが、ニュースで布袋さんが登場しているのを見て嬉しくなりました♪
あっという間の9月入り。今年もあと3分の1。
無事に過ごしていきたいものです。

さて、本日のテーマはシリーズ11回目となります古典シリーズ。今回はライフキャリアに関連した内容、その中でもサブタイトルの通り

辛くしんどいとき

に自身を支えてくれるフレーズを中国古典の中からご紹介していきたいと思います。

注)本記事の内容にはハルちゃんの個人的主観に基づく考察が含まれておりますので予めお含みおき下さい。

スランプ状態の辛苦続きの時はどうすればよいか!?

早速ですが、皆さんの中で以下のような体験をされた方はどれくらいおられるでしょうか?

何をやっても上手くいかない
いつも空回り
一向に調子が良くない

このような状態は世間一般では『スランプ』といわれ、長く続く場合もあるかと思います。
ここでご紹介する内容はそんな『スランプ』状態の最中にいる時に励みになるのではないかと思います。

遇と不遇とは時なり(ぐうとふぐうとはときなり) ≪荀子 宥坐篇より≫

以前の記事でご紹介したこともあります荀子の言葉になります。
生きていれば、不調(不遇)の時というのが一定期間訪れることもあります。さすがに長く続くと嫌になってきますが、いずれ追い風(←遇)が訪れるのも人生というもの。ここの件(くだり)では来たるべき遇の時まで流れに逆らわず、過剰に悲観せずに、相応の態度で過ごすことが良いということをいっています。スランプ時というのは、気が急くばかりに見当違いに頑張りすぎて、結局は空回りになることも多々あるものです。なので、上記のように流れに逆らわないで、自身に有利な情勢になるまで待つということも必要といえるでしょう。当然、易しいことではないと思います。忍耐が必要になりそうですね。

一方、遇の時はやることがことごとく上手くいきます。ちょっとくらいのほころびがあっても周りの人のフォローや状況でリカバリができ、あれよあれよと好転していくのではないでしょうか。
このような遇の時においても、同様にいずれ来たるべき不遇の時に備え、相応の態度で過ごすことが必要であると捉えることができます。
マ、俗っぽく言えば

❝調子に乗ってる❞

ような態度はよろしくないと言えるでしょう。
正に、順境と逆境の過ごし方を考えさせられますね。

人間、波に乗っている時はホントに物事が順調に進みますよね。
何か新しいことを実行するならこのタイミングで着手すると良いと言えるでしょう。一方で、情勢が悪くなった時の為の対策も並行してやっておくことも必要ではないかと考えられますね。



ところで、以前ご紹介しました孟子の言葉

『じ基ありといえども、時を待つに如かず』

にもこの遇と不遇に通ずるものがありますね。

自身の現在の情勢が追い風か向かい風かを意識して過ごすことは大切ですね。

ここまでスランプ時の処し方についてご紹介しました。
今回は

❝辛くしんどいとき❞

ということで、次は何かを実行する時に心身に大きな負担がかかるような時の向き合いかたについて、見ていきたいと思います。

不安な時、実行するのに躊躇した時は?!

《Beruta さんによる写真ACからの写真》

何か新しいことに取り組む時、又はこれまでのライフスタイルが大きくガラリと変わるような局面というのは心身共に大きな負荷がかかるものです。
ストレスの指標に『ホームズとレイの社会的再適応評価尺度』というのがあるのですが、43項目あるそれぞれのライフイベントごとに点数が設けられております。
*『ホームズとレイの社会的再適応評価尺度』 についてはまた別途記事でご紹介しますね。

ここでは、例えば
「配偶者の死」100
「離婚」73
「怪我や病気」53
といったようにそれぞれで点数が変わります。
これらのライフイベントはいわば

❝悪い出来事❞

と捉えることができます(離婚等、個々の事情によりそうでない場合もあると思いますが)。
さて、ここでお伝えしたいのは、この中には
「仕事上の責任の変化」29
「結婚」50
「就学、卒業」26
といった項目もあります。仕事上の責任はともかくとして、結婚や就学、卒業は一般的にはむしろ祝い事の印象があるのではないでしょうか。それでもストレス因子として項目に設けられているのです。
何が言いたいかといいますと、

一見、喜ばしいことであるライフイベントにも精神的負荷が多少はある

ということです。昇進や結婚等はライフスタイルが大きく変化する局面であると捉えることができます。マリッジブルーの症状等は一般的にも認知されているところでしょう。

例えば、仕事(上記、仕事上の責任の変化)でいうなら、長年一般職としてつつがなく平和にワークライフを過ごしていたところにある日いきなり上司に呼び出されて

❝今度から課長やってくれ❞

と言われたとしましょう。ここで

❝ヨッシャー!俺の時代がきた!やってやるぜ!❞

とテンションが上がる人もいれば

❝いやいや、ボクには務まりませんよ❞

と、ビビッてしまう人もおられるのではないでしょうか。
ここではこの後者のビビッてしまう状況をイメージいただけるとわかりやすいのではないかと思います。
以下にご紹介する内容はそんな重大な好機を前にしてビビッてしまうような局面において何かしらのヒントを与えてくれることでしょう。

天の与うるを取らざれば、悔ゆとも追うべからず

こちらはあの有名な三国志に登場する件(くだり)となります。蜀を治める以前の劉備玄徳が徐州の長官、陶謙の後任に推薦された時のことです。この話を受けない劉備に孔融(←劉備の友人)が説得した時にこのフレーズが登場します。
ここでの主旨は

天が与えたともいえる千載一遇の機会を手に取らないと、後から悔やんでも手遅れになる

と解釈することができます。
この時の劉備は謙虚さゆえに受けるつもりがなかったといわれていますが、上記で例にしました昇進の機会にビビってしまうような場合においてもこの言葉は非常に考えさせられるのではないでしょうか。重大局面での選択を迫られるというのは不安になることも多いものです。上記でお伝えした追い風向かい風の情勢によっても望ましい選択が変わることもあるでしょう。慎重に考えて判断することは当然必要といえますが、過度な弱腰はせっかくのチャンスを逃しかねません。最初の一歩を踏み出すことで人生が大きく変化することもあります(←モチロンここでは良い意味で)。

論理的思考に基づく冷静な判断と、流れを読むセンスを日頃から磨いておきたいですね。

おまけ

今回は以上になります。今回は三国志が登場しました。
ちなみに私が好きな武将は『張飛』です♪

先日人間ドックに行ってきたのですが、ここ数年毎回言われるのが貧血です(´・ω・`)
しかも、今年はそのあたりの数値が一段と下がっていたのでちょっとびっくりしました。
とりあえず貧血対策に効果のあるものを摂取して頑張ります(^^ゞ

来年ついに2度目の成人式を迎えるということもあり、これから色々気をつけていきたいものです。

あと、新型コロナウイルスのワクチン接種の予約がやっとこさ取れました!(^^)!
これ打ち終わって、感染状況も収束したら、旅に行きたいなと思っています(行けるといいな、、、)。

それでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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