産業カウンセラーのハナシ あれこれ

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さいばーちょっとさんによる写真ACからの写真

こんにちは。ハルちゃんです。
3月に差し掛かり、すっかり春めいてきました。
今年は関東の桜開花予定が例年よりも早くなるようですね🌸日も長くなり、キブンも高まります!

さて、今回は前回お伝えしました通り、産業カウンセラーらしい内容でまいりたいと思います♪産業カウンセラーとしてのお話をいくつかしていきたいと思います。 これまでのテーマとは少し違ったテイストとなりますが、一度やってみたかったテーマでもあります。
また、今更感満載ですが、そもそも産業カウンセラーとは何か、みたいなことにも触れていきたいと思います。
気が向きましたらお付き合いいただけると嬉しいです✨

*参考までに今回の記事でご紹介する一般社団法人 日本産業カウンセラー協会(JAICO)のHPのリンクを貼っておきます→こちらから

「産業カウンセラー」はJAICOが認定する資格

産業カウンセラーという資格は一般社団法人 日本産業カウンセラー協会(以下JAICOと記載いたします)という組織が認定する資格でありまして、資格取得した際に協会に資格登録することで「産業カウンセラー」の呼称を使って活動できるようになることがJAICOのHPに明記されています。もう少し詳しくみていきましょう。
★JAICOでは産業カウンセラー養成講座を運営しており、コースによりますが、半年~10ヶ月くらいで学科と実技スキルを学び、修了すると産業カウンセラー試験の受験資格を得ることができます。

見出しの通り、「産業カウンセラー」はJAICOが認定する資格となります。受験資格はいくつかありますが、多くの人はJAICOが運営する養成講座で心理学等の理論及び実技訓練といったカリキュラムを修めて養成講座を修了することで試験を受けることができます(大学院等において所定の科目、単位を修めた場合も受験資格として記載されています。詳しく知りたい方は上記JAICOのHPをご覧ください)。
また、上記で申し上げました通り、協会に資格登録することで「産業カウンセラー」を名乗って活動できるようになります。「産業カウンセラー」という呼称を名刺やプロフィール等にも明記することができるというわけです!(^^)!
ちなみに、私ハルちゃんは現在協会に資格登録しておりますので本ブログ内でも産業カウンセラーを名乗っています。登録することでその他色々特典もあったりなんかします。
資格登録していない場合は「産業カウンセラー」の呼称を使っての活動はできませんが、「〇〇年産業カウンセラー試験合格」といったような感じで名刺やプロフィール等に記載することはできます(こちらも詳しくは上記JAICOのHPをご覧ください)。
ちなみに、資格登録及び更新(年会費)は有料です♪
*「産業カウンセラー」はJAICOの登録商標です。

さらに、産業カウンセラーにはその上位資格であるシニア産業カウンセラーがあります。こちらもJAICO運営の講座があります(そのうち取りたいな)。

また、資格そのものにも5年ごとの更新が有ります。

産業カウンセラーとは?その範疇は?

《くり坊 さんによるイラストACからのイラスト》

産業カウンセラーとは、組織や、組織で活動する人達が持つ問題を解決することを目的に、心理学的な理論に基づくアプローチを用いて支援するカウンセラーを指します。「産業」とう名称こそついていますが基本、組織における様々な問題解決を目指すこととなるので一般企業の他、学校だったり医療現場だったり、はたまた家族関係だったりと、その範疇は多岐にわたります。

心理学的な理論に基づくアプローチと申し上げました通り、ただの悩み相談とは違い、科学的な視点、手法に基づく支援となります。そこには当然、通りいっぺんの机上の空論だけでは限界があります。産業カウンセラーは実践的訓練により主に「傾聴」という技法を修得して且つ実践経験によってクライエントによってより適切なアプローチを実施します。 さらに、面談だけにとどまらず、企業であれば人事労務や安全衛生委員会との連携といった役割も担います。研修やメンタルヘルス関連の支援を行うこともあります。また、心理学的理論及びそれに基づくアプローチの研鑽や労働安全衛生法といった関係法令の最新情報収集といった活動が必要となってきます(もちろん、それ以外にも幅広い分野についてアンテナを張っておくことが大切です)。従いまして、資格を取ったらそれでゴールではなく、その後のインプットとアウトプットが大切となります。
特に、養成講座で心理学を初めて学ぶような場合は資格取得後もより積極的に知識を深めていかなければならないと思います。

「傾聴」って何ですの?

《ヨシボーさんによる写真ACからの写真》

ここで「傾聴」というLanguageが登場しました。傾聴というコトバだけなら殆どの方がご存知のことでしょう。とはいえ、カウンセリングにおける傾聴はかなり重要なスキルでもありますので簡単ではありますが、チョロっと解説いたします。
傾聴の聴は「聴く」という字を使いますね。
「聞く」でもなければ「訊く」でもありません。
これは、ただ単に相手の情報を捉えるという行為を超えて、相手の全てを理解することを主眼としていることを表しています。
よくみると「聴く」という字には「耳」と「目」と「心」があることがわかります。そして「傾ける」とう字が手前に入ります。
つまり、そういう態度で話をきくというのが傾聴の基本となります。

アメリカの心理学者 カール・ロジャーズ(1902-1987)が創設した
「来談者中心療法」
ではこの「傾聴」が重要視されます。
おっと、これ以上進めると長くなりますので今回はこの辺りで収めておきます。
ロジャーズの来談者中心療法及び傾聴に関しては改めてテーマにしたいと思います。

以上の通り、傾聴とはカウンセリングにおいて重要なコミュニケーションスキルであることはご理解いただけたかと思います。もちろん、これはカウンセリングに限らず、人間関係のあらゆる側面において皆が実践して然るアプローチであると私は考えています。

*但し、カウンセラーによってその拠って立つ理論によってアプローチの方法も微妙に異なることも確かです。本ブログではこれまでいくつかの心理療法をご紹介してきました。
例えば、私が拠り所とする論理療法はどちらかというと積極的にカウンセラーがクライエントを説得するアプローチをとります。従いまして、他の手法と比較して「傾聴」という色合いは薄いと捉えられる傾向はあるかと考えられます。

ただ、JAICOのスタンスとして、来談者中心療法をかなりの割合で推進していると私は思っています(少なくとも私が養成講座で学んでいた時はそんな感じでした)。従いまして、多くの産業カウンセラーが基本は「傾聴」をベースとしておられるのではないかと思います。かく言う私も実際にカウンセリングを行うのであれば「傾聴」がメインとなります。別のアプローチをするかどうかはクライエントさんの傾向をみて慎重に判断する必要があります。そういう意味でも基本を「傾聴」で臨むことは対人ポジション的にはニュートラルで良いという捉え方ができそうです。

キャリアコンサルタントとの違い

昨今、キャリアコンサルタントの資格が注目を集めていますね。
産業カウンセラーの範疇にはキャリア関連も含まれます。
つまり、キャリアコンサルタントの範疇をも包含しているといえます。
キャリアコンサルタントは傾聴等の技法は基本的に産業カウンセラーと大きな違いはありません。
ただ、キャリアコンサルタントはその専門性がキャリア関連に特化していることが特色です。
例えとして適切かは自信がありませんが、キャリアコンサルタントがマラソン選手なら、産業カウンセラーはトライアスロンの選手といったところでしょう。
ちなみに、キャリアコンサルタントは国家資格として成立しており、知名度も高いですね。目指す方も多いようです。ハルちゃんもいずれ取りたいと企んでいたりするのです(フッフッフ)笑

資格の活かし方は? 

《しげあきさんによる写真ACからの写真》

時々「産業カウンセラーだけで生計を立てるのは可能かどうか?」とうのが話題になったりなんかします。
これは大変デリケート且つかなりツッコんだところではありますが、私自身の主観で申し上げますと、

❝産業カウンセラー1本で生業❞

というよりは

❝生業(←今の職業)プラスアルファの産業カウンセラー❞

というカタチで活かすことが現実的かなと思います。私のプロフィールをご覧になったことがある方はご存知かと思いますが、私は(今は外れていますが)サラリーマンとして労働衛生の業務に従事していた経験があります。なので、サラリーマンであれば、安全衛生委員会といった労働衛生の場であったり、人事労務や人材開発関連の業務に携わっていれば産業カウンセラーとしてのノウハウを活かすことは十分可能であると思います。また、傾聴といったスキルは人間関係において大変重要です。管理職の方等は持っていると役立つことも多いと考えられます。
当然、しつこいようですが日常生活においても重要なエッセンスが沢山ありますので、ある意味多くのシーンで活躍できる可能性を持つ資格といえるのではないでしょうか。

世の中にはカウンセラー業の方は数多くおられるとは思いますが、私が知る限り
❝プラス何か別の活動❞
をされている方が殆どと見受けられます。そうした方々はシニア産業カウンセラーという上位資格や、それこそキャリアコンサルタントといった様々な資格、経験を保有した上で活動されています。また、そもそも大学院で学んで臨床心理士といった肩書を持っている方も多くおられ、大学等で教鞭をとっておられる場合もあったりなんかします。

結論:今の仕事や生活において相乗効果を加えることが可能(当然、努力は必要です)

おまけ

今回は以上になります。
前回布袋さんのお話して今回このテーマってすっごいギャップがあるような、そんな心持ちです。
そして、執筆しながら、
❝そういえば、産業カウンセラーとしてやってるのにロジャーズまだ一度もやってなかったな❞
とこれまた今更ながら思ったりなんかしてしまいました💦
なので、次回はロジャーズのお話したいと思います。ロジャーズをご存知ない方も次回記事でほんの少しでも触れていただけたらいいかなと思います。
おそらく次回は本ブログ開設1周年を迎えるタイミングになるかと思います。なので、テーマとしてはなかなかに相応しいと思います✨

それでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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