居心地良く生きるために5 ~フラッティングとは?~

テスト 心理学のおはなし
七彩さんによる写真ACからの写真

こんにちは。ハルちゃんです。
緊急事態宣言の延長が発表されて数日が経ちました。そして、つい先日には39県が解除されたりと世間は色々と変化を見せはじめています。
サラリーマンの私はゴールデンウィーク後は制限付きでの出勤体制が始まりました。
それまでは自宅でゆったり過ごしていた私ではありますが、出勤の2日くらい前から超スーパーセンチメンタルな気持ちになっていました😅
このように、長い休暇の最終日(今回の私の場合は2日前からでしたが)にはすっごくイヤ~なキブンになることってありますよね。もっと言えば、通常の土日でさえも『サザエさん症候群』のように日曜の夕方くらいに憂鬱な気持ちになる人もおられると思います。

私の場合、出勤初日の朝にはパッと起きて何事もなかったように出社して問題なく業務を進め(朝一番では色々バタバタしましたが)、特に何か大きな事件が起きるわけでもなく、無事終業して帰宅できました。
その晩思いました。
「あんなに悩んでいたけど実際行ってみたら何てこと無かったな」
と。
そして、思い出したのです。『フラッティング』という技法を。
上記の出勤時の体験はフラッティングとは直接大きな関連はありませんが、悩んでいる元となっている現場へ実際に身を置いて悩みを克服するプロセスにこのフラッティングと通ずるものを感じてしまいました。

というわけで、前置きが長くなりましたがシリーズの第5回、今回は前述の『フラッティング』という心理療法について割とゆるくお話していきたいと思います。
注)心理療法ではありますが、ここではあくまで一般的に健康な人が日常の些細な悩み事解決の参考になることを目的にカウンセラーとしての立場の範囲内で記載しております。医学的な内容には触れませんので予めお含みおき下さい。

フラッティングってなぁに?

上記で何度となく『フラッティング』と申し上げましたが、『フラッティング』とは、不安や恐怖を感じる状況、状態に直接曝すことでそれを克服することを目指す行動療法のひとつになります。とりわけ、よく例に出されるのが高所恐怖の人に対して高い場所に身を置かせるといった内容になります。
恐怖を感じる局面にあえて身を曝すというアプローチはかなりショッキングといえるでしょう。その恐怖が深刻な状況であるならば、臨床心理士といった専門家による判断が必要な場合もあります。
また、直接曝すにしてもそのレベルを徐々に上げていくという『エクスポージャー』という方法も有効です。上記高所恐怖の例でいえば、始めは建物の2階から少しずつ階を上げていくといった方法です。
その他、『シェイピング法』という段階的に小さな課題をクリアして、最終的に目指すべき目標に到達させる方法もあります。

行動療法は修正行動により異常行動、不適応行動の改善を目的とした心理療法になります。ちなみに、前回の記事で紹介した『アサーション』も行動療法の枝葉のひとつになります。現在では認知及び感情にフォーカスした認知療法と統合された『認知行動療法』が有名ですね。

フラッティングが使えそうな日常の小さな事例

実際には○○恐怖症といったクライエントに対して実施されるフラッティングですが、冒頭の出社エピソードのように、健常者においても日常生活で遭遇する些細な出来事に応用ができる方法だと思います。なので、今回はフラッティングが有効と考えられる事例をハルちゃんが勝手にピックアップしてみましたので参考程度にご覧いただけましたら嬉しいです。
*「大きなお世話だ」と思った方は閉じていただければと思います。

異性と会話するのが苦手

今は新型ウイルス問題でできませんが、思い切って合コンやイベントに参加してあえて異性と会話せざるを得ない状況に自身を追い込む、といった方法は世間でもよく言われていますね。今のような密な状態で人とコミュニケーションをとれない場合はzoom等を活用するのも一手です。これを何度となく繰り返すことで異性と会話することに対する苦手意識は低減されていくことが期待できます。
また、異性に限らず「人と会話する」ことに抵抗があり且つ、それを克服したいと思っているような方であれば交流会等のイベントに参加するのも有効な方法ですね(こちらも今はzoom等に限定されてしまいますが)。

動物が苦手

こちらも今の新型ウイルス問題が収束するまではできませんが、やはりその状況に身を追い込むことが有効です。具体的には動物を屋内で飼っている知人や親類の家に訪問、滞在してその動物と触れ合うことです。可能であれば泊りがけで行くとさらに効果が期待できます。
*アレルギー等の症状がある方は除きます。

昆虫が苦手

昆虫が苦手な人は結構おられるのではないでしょうか。かく言う私も大の苦手です。
小さなお子さんでもなかなか触れることができないということも多いと思います。とはいえ、いきなり大きな虫を見たり触ったりするのはキツイと思うので、小さくて見た目も優しそうな❓ものから徐々に慣らしていくのが良いですね。
ちなみに私はてんとう虫からはじめました。カメムシ君はゴム手袋着用という条件付きで触れます(`・∀・´)エッヘン!!
あと、カタツムリ(←これ虫じゃなかったですね💦)の殻付きくらいであれば抵抗無く触れることができます笑
それ以外は未だ無理です笑

まとめ

フラッティングについてお話してまいりましたが今回、たまたま自分の久々出勤の際に感じた体験がきっかけで記事にしようと思ったのでサラっとゆる~く大まかな考え方と事例を紹介しました。今回ご紹介した3つ以外にも活用できる場面は色々ありますので何かの参考にしていただければ嬉しいです。ただ、フラッティングはいきなり不快な状況に身を曝すというアプローチになるので、状況によってはシェイピング法といった少しずつ慣らしていく手法の方が負荷が少なくて良いと思います。
*シェイピング法についても後々テーマにしたいなと思っております。

さて、ここ数日で都内での1日の新型ウイルス感染者数がこれまでより減少している傾向がみられますね。その影響なのかどうかわかりませんが、外出すると『ノーマスク』の方が目立つようになった気がします。私の気のせいであれば良いのですが、気が緩んでこうした人が増えているとしたらちょっと怖いですね。
不必要に取り乱すのはいけませんが、適度な緊張感を持って今後もウイルスには対応していきたいものです。
今回は以上になります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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